劇作家が知らなければいけない「著作権」の話

劇作家にとっても「著作権」は大切なものです。
作品を作り上げたものが持つこの権利は、最初から認められていたものではなく、歴史の中で徐々に確立されてきました。そして、未だに論議され、司法の場で新たな判断が下されるなど変化しています。
わたしたちが戯曲を書く上で、著作権について認識し知識を持つことは、自らの権利を守るためにはもちろん、他者の権利を尊重し、より多くの創造的な作品を生み出すために欠かせません。
ここでは、劇作家協会会報誌「ト書き」に長期連載中の福井健策弁護士の「著作権・契約書Q &A」「演劇×著作権×法律」の記事を主として、ト書きに掲載された著作権関連のページを改めて掲載しています。戯曲を書く際、発表の際に注意すべき事柄が網羅されています。ぜひ参考にしてください。

 ── 日本劇作家協会 広報部

*連載21回目のタイトル変更後以降は、著作権に関わらず演劇に関する問題を広く法律から見て扱っていますが、劇作や演劇の上演を実際に考える上で貴重なものとして掲載しました。


クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
下記の福井健策氏の著作は、 クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際 ライセンスのもとに提供されています。著作権者である福井氏と劇作家協会会報「ト書き」のクレジットを記載する限り、転載・転用は自由です。(**座談会や法務部の原稿については上記は適用されません)

《33》 これが最後の基本講座
   劇作家と著作権 ~戯曲デジタルアーカイブの秘める無限の可能性~
   
(ト書き67号「戯曲デジタルアーカイブ スペシャル」に掲載/2022年3月)

著作権・契約書 Q&A
《1》新連載 「著作権・契約書 Q &A」(ト書き29号/2001年10月) 
  ・連載開始にあたって 横内謙介(法務部長)
  ・演出家や俳優のアイデアが入った戯曲は誰のもの? 福井健策

《2》 実話に基づく劇作/戯曲の「引き上げ」は可能か? (30号/2002年2月)

《3》 「パロディ」の限界/最近の判決に見る日本の裁判所のレベル (31号/2002年7月)
   
《関連》法務部からの緊急報告:横山由和氏の著作権に関する裁判について (32号/2002年10月)

《4》 作者が亡くなっている場合の著作権/保護期間と著作権継承者について (33号/2003年3月)

《5》「著作権」があるとはどういうこと? 独占上演権とは?〈前編〉 (35号/2004年3月)

《6》「著作権」があるとはどういうこと? 独占上演権とは?〈後編〉 (36号/2004年8月)

《7》 著作権法改正はじまる (37号/2005年2月)
   
《関連》法務部から(著作権法改正によせて) (37号/2005年2月)

《8》 手紙:日記の著作権 (38号/2005年8月)

《9》 公演の放送・DVD化・アップロードと著作権(1) (39号/2006年3月)

《10》 公演の放送・DVD化・アップロードと著作権(2) (40号/2006年8月)

《11》 少し寄り道 〜森進一「おふくろさん」騒動を考える (41号/2007年3月)

《12》 ワークショップと著作権 (42号/2007年9月)

《13》 劇団と劇作家 〜「音楽座」裁判から3年 (43号/2008年4月)

《14》 公演の映像と動画投稿サイト (44号/2008年10月)

《15》 ネットの“巨人“は本の大海を飲み干せるのか?
    ー噂のグーグル和解の解説ー (45号/2009年3月)

《16》 その日の前に ー劇作家の死と戯曲の著作権ー (46号/2010年3月)
    **誌面のタイトルに(上)と入っていますがこの記事のみで完結しております

《17》 劇場法を待ちながら (47号/2011年3月)
    ―ライブ産業の基本法典を記述する試み​​

《18》 意外に侮れない、TPPの芸術文化への影響 (48号/2012年3月)

《19》「戯曲デジタル・アーカイブ」は可能か (50号/2013年3月)
    ―孤児著作物と作品の忘却―

《20》 人工知能は星新一の夢を見るのか? (52号/2014年3月)


演劇×著作権×法律 *この回より連載名変更
《21》 五輪エンブレム問題から考える、マークやロゴの著作権 (55号/2015年10月)

《22》 改めてパブリックドメイン論、『三文オペラ』の上演中止問題を契機に (56号/2016年3月)

《23》 巷で話題の、チケット高額転売問題について (57号/2016年11月)

《24》 コスプレは著作権侵害か? マリオカート提訴が開くパンドラの箱 (58号/2017年)

《25》 論争勃発、JASRAC! 
    ー練習に許可はいるのか? (59号/2018年2月)

《26》 劇作家協会が著作権の「寄贈」を受け付けてはどうか? (60号/2018年3月)

《27》 どこまで似れば侵害なのか?
    ー他人事ではない、頻発する「パクリ論争」の羅針盤
(61号/2018年12月)

《28》 不祥事で作品は封印されるべきなのか?
    ー犯罪・スキャンダルと公開中止を考える (62号/2019年3月)

《29》 著しく不完全な「表現の自由」論争史
    ー公開中止・会場使用許可・助成金を中心に (63号/2019年11月)

《30》 感染症と公演中止の法律ガイド (64号/2020年3月)

《31》 政府支援制度・再開に向けた活動を10分で俯瞰する
    ー緊急事態芸術部隊ネットワークの現場から (65号/2021年1月)

《32》 作品の配信を妨げる要素は何か? (66号/2021年4月)


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