第24回劇作家協会新人戯曲賞

受賞作決定!

ピンク地底人3号『鎖骨に天使が眠っている』

*来年の第25回より応募締切が1ヶ月早まり、7月1日となる予定です。



第22回 鶴屋南北戯曲賞

受賞作決定!

平田オリザ『日本文学盛衰史』
(原作:高橋源一郎)


日本劇作家大会2019 大分大会

終了しました
参加登録者 約1800名、のべ参加人数6000名。
多くの方々のご参加・ご協力に感謝申し上げます。

2019年度 戯曲セミナー

受講生募集!
申込み受付中!

▽開講期間:2019年5月下旬〜2010年3月初旬
▽応募資格:特になし

せりふを読んでみよう

見学申込み受付中!

講師:土田英生
日程:3/11(月)・18(月)・19(火)・20(水)
会場:芸能花伝舎

初日と最終日の見学予約受付中!
俳優(受講)・劇作家(聴講・実習あり)の応募受付は終了しました

月いちリーディング

リーディングとディスカッションの戯曲ブラッシュアップワークショップ

趣旨・概要・プロモーションビデオ
東京・神奈川
関西支部FB
九州支部FB


2018年度の月いちリーディングは、
3月2日をもって終了しました。
2019年度の開催予定は追ってご案内申し上げます


【Youtube】
2年分の録画公開中!
https://bit.ly/2PoqnSZ

 Webサイトのリニューアル作業中のため、表示の崩れやリンク切れがございます。
 しばらくの間 ご容赦ください


第15回AAF戯曲賞問題の経緯について
支部情報  2017年度の支部事業は追ってご案内いたします

北海道支部
 終了:2016年8/13(土)・14(日) 教文演劇フェスティバル短編演劇祭
 終了:2017年3/7(火) 東海連合VS北海同盟(仮)

東北支部
 終了:2016年11/19(土)・20(日) 東北演劇見本市in盛岡

東海支部
 2017年9/15(金)〜17(日) 劇王XI アジア大会開催決定!
 終了:2017年3/18(土)・19(日) ミノカモ学生演劇祭
 終了:2017年1/21(土)・22(日) 劇本2 
 終了:2016年9/24(土) ナビイチリーディング プレ開催
 
関西支部
 終了:2016年度 関西版月いちリーディング
 終了:2016年11/23(水) スペシャル企画「劇作バトル!」
 
中国支部
 2016年3月21日発行  中国支部短編戯曲集「せぼね」
 終了:2016年10/9(日)・10(月・祝) 第四回中国ブロック劇王決定戦

九州支部
 終了:2017年2/5(日) 月いちリーディングin北九州

言論表現の自由のよって立つところ
 ── なぜ劇作家協会は「安全保障関連法案」に反対するのか。
 言論表現委員の永井愛に聞く ──

シリーズ ー 表現の自由を語ろう ー
日本の現状と未来への展望を、様々なジャンルのゲストと劇作家が語るシリーズ
第4回 九条やめたら運が逃げますよ 沢田研二×マキノノゾミ×永井愛
第3回 少しでも隙間を作っていく ─ 表現者の想像力 赤川次郎×永井愛
第2回 何で捕まったかわからない ─ いま、横浜事件を考えてみる ふじたあさやインタビュー
 第1回 <TPP・児童ポルノ法>をどう見るか? 赤松健・福井健策・青井陽治・坂手洋二・谷賢一


第13回劇作家協会新人戯曲賞

2007年度

後援 一ツ橋綜合財団
平成19年度文化庁芸術団体人材育成支援事業

 


一次選考通過作品一覧(17作品)
 

ぼくらはみんな生きている  -いたばし新清寮物語 夢野さくら
月に吠える 鵜飼秋子
遥かなるエデン 中村哲也
犬目線/握り締めて スエヒロケイスケ
終焉ヶ原で逢いませう 森田匠
テンマ船の行方 柳原和音
箱「」庭 k.r.Arry
Adam:ski(アダム・スキー) 山中隆次郎
おとなのいない国 松本淳市
クライマー、クライマー 【climber vs crim(er)】 左藤慶
第三京浜モンスーン 石維裕子
選挙特番 きたむらけんじ
Unit 鈴木大介/西村和宏
Colorful 江尻芳生
ハルメリ 黒川陽子
おやすみ、枇杷の木 吉田小夏
春の鯨 森馨由



最終候補作品一覧(5作品)
 

犬目線/握り締めて スエヒロケイスケ
テンマ船の行方 柳原和音
ハルメリ 黒川陽子
おやすみ、枇杷の木 吉田小夏
春の鯨 森馨由



受賞作
 



ハルメリ 黒川陽子


最終選考会は、2007年12月9日、紀伊國屋サザンシアター(東京都渋谷区)において公開で行われた。
審査員は、川村毅・小松幹生・斎藤憐・坂手洋二・佃典彦・土田英生・平田オリザ。

受賞作と最終候補作をすべて掲載した「優秀新人戯曲集2008」は、
ブロンズ新社から発売中(本体1,600円+消費税)。
ISBN978-4-89309-434-6 C0074


 


総評/選考経過/選評
(劇作家協会会報「ト書き」43号より)




 

選考経過

 川村毅


 『犬目線/握り締めて』に関して。土田氏「描かれている世界はおもしろいが、この世界に入り込むのに時間がかかる」。坂手氏「変な登場人物が大勢出てくるわりには、戯曲が動いている感じがない」。平田氏「筆力がある。長いという意見もあるが、この世界を描くにはこの長さが必要だったのではないか」。小松氏「ていねいに登場人物を描いていて、ディテールがしっかりしている」。佃氏「肉体的な台本。コミュニケーションをとれないのだが、懸命になってとろうとしている人物たち。そのとりとめのなさを成立させるための長さであり、台詞のくどさが肉体的である」。といった意見が述べられた。
 『テンマ船の行方』には、斎藤氏「感心しなかった。方法が理解できない。想像力が感じられない」。小松氏「引用したものをどうやって自分の体験として肉化するかが問題」。佃氏「主人公たちの痛みが今一歩伝わってこない」。土田氏「登場人物たちが独自の人格を持っている」。
 『ハルメリ』には、平田氏「相当おもしろい。よく書ききっている」。小松氏「いい作品だ」。土田氏「ハルメリ流行の過程をもっと書いて欲しかった」。斎藤氏「80年代から始まった空気が描かれていて、雑だが、こういう作品が出てくることには驚きだ」。
 次の『おやすみ、枇杷の木』については。坂手氏「せりふに安定感があるが、上手な人の落とし穴がある。まとまりがよくなっているぶん、物足りない」。佃氏「読みやすいが、パンチ力に欠ける」。
 『春の鯨』。土田氏「ステレオ・タイプだが、地方の良さが出ている。固有名詞が出る場面が、ひっかかった。地方にいるという閉塞感がよく書けていた」。佃氏「陽子の殺人を劇の最後の切り札にしているところが弱い」。また川村は、終幕近くに明かされる陽子の殺人の、劇全体から見たアンバランスさを指摘した。
 それぞれの作品に対して様々な意見、感想が出そろったところで、審査員が二作品を推す第一回の投票となった。結果は全員が『ハルメリ』を推し、『犬目線/握り締めて』に川村、平田、坂手、小松の四票。『春の鯨』に斎藤、佃の二票。休憩となった。
 休憩開け、『ハルメリ』を全員が推しているという結果を受け、川村はあとの二作品に対しての積極的な推挙コメントを求めた。佃氏は、「『ハルメリ』の登場人物には自分で演じてみたいと思うキャラクターがいない。それに比べると、『犬目線/握り締めて』の登場人物には肉体がある」。と述べた。川村は『犬目線/握り締めて』の長さが無用だという意見だった。それに対して佃氏は、「確かに冒頭の装置説明はいらなかった」とコメントした。
 『春の鯨』については、平田氏が「最優秀の器にはない作品」とし、坂手氏は「都会から郷里に帰るといういわゆるUターンものにはもっといいものがある。この作品は狙いが多すぎる」と述べた。
 この後、ひとりが一作品を推す最終投票に入り、『犬目線/握り締めて』を推す佃氏以外は、『ハルメリ』に票を投じた。
 結果を受けて、司会は佃氏に『ハルメリ』を最優秀作にすることへの異存の有無を確認した。佃氏は「『ハルメリ』を否定したいが、読んでしまうおもしろさは認めざるを得ない。おもしろい小説を読んだ後のような感じだ」として、結果を受け入れた。
 第一回目の投票で『ハルメリ』はすでに全員が推しているということから見ても、今回は比較的スムーズに結果が出た審査会だった。公開審査会という性質上、審査員の意見がばらばらでもめる会のほうが、客席はおもしろいであろうが、紛糾する会がいい会とは一概に言えるものではない。紛糾の余地を与えないほどの力のこもった作品が今回あったということではないだろうか。



 




選評


川村毅

 『ハルメリ』には有無を言わせぬおもしろさがある。一読して、これはもう文句なく、最優秀作品だと確信した。審査員としてこれで六回目の参加になるが、万難を排しても最優秀としたい作品に出会ったのは、今回が初めてのことだった。
 『ハルメリ』には、現代を抉る鮮やかな批評精神と、現在に対する爽やかな悪意に満ちていて、作者が今の年齢でしかできない滑走の仕方で、台詞と戯曲構造の強靱さを獲得している。今の時代に向けての熱い思いと乾いた空白の気分の同居が物の見事に描かれている。変革と諦念だ。これこそまさしく今の私たちの同時代的気分というものではないだろうか。さらに、批評と娯楽の共存が結実している。この才能が小説からではなく、戯曲から出たことに素直に喜びたい。しかも最近の文芸誌の新人賞よりも圧倒的にうわての才能だ。
 『犬目線/握り締めて』も悪くはない。書く動機を十二分持っている人だと思うが、自信がなさ過ぎる。それが細部のおもしろさに反するかのような全体の冗長さに出ている。内輪受けはやめて、もっと読み手=他人を信じることだ。



小松幹生

『春の鯨』は、若い者たちが集まって、昔(高校時代)はよかったと懐かしんでいる、そういう登場人物たちの生活態度が気にくわない。昔を懐かしむのはせめて60歳過ぎてからにしてほしい。こういうことを言うのは戯曲評じゃないとも思うけど。
『おやすみ、枇杷の木』は、若い男を自分の思うように気ままに扱っていた三女の今日子が、突然男性的行動を起こす相手を黙って受け容れてしまうところに、古い男女観を感じて落胆した。
『犬目線/握り締めて』は、浮遊する現代の「ダメな人々」の心の表れが面白いが、もっと簡潔に描けるし、その方が鋭くなるはずだ。
『ハルメリ』は、とてもいい作品だと思った。「ハルメリ現象」に対して作者が、おのれの立つ場所を決めていないというか、社会全体を眺める新しい場所を見つけようとさぐっているというか、芝居というものを書く自分の立脚地を求めているのが、のびやかで若々しく素敵だ。



斎藤憐

『犬目線/握り締めて』。現代に対し、いらだち、違和感をもっているのはわかる。社会からずれた奇人のオンパレードだが、一人一人の人間の切実さが感じられなかった。
『春の鯨』。東京へ行った向坂陽子の失敗というストーリーが恣意的な感じがした。鯨に乗れた紫の話が出てくるが、地元高校野球部への熱狂的応援しかすることのない過疎地の絶望感が喜劇的に描けないものかと思った。
『ハルメリ』。レポーターの台詞に「学生運動や安保闘争……抵抗」という言葉があるように、歴史の終焉の後に来た「優しさ」の時代が描かれている。「ハルメリ」という短い言葉は秀逸である。小泉前首相の使う短いフレーズには論理性がなく、イメージで分かったつもりにさせた。その怖さは現代的だ。満票で戯曲賞に選ばれたのは、初めてではないだろうか。


坂手洋二

 今年は『ハルメリ』があってよかった。全審査員満票というのは、滅多にないことだ。
 『ハルメリ』は一種の「情報」についての劇だが、作者が捏造したその「情報」を劇世界として定着させるには、最低限のアイディアの新しさと、提示の仕方についての意外性を伴った仕掛けが必要だ。中には不発に終わったり手垢にまみれたりしている要素もあるが、そうでない部分がある程度中心を占め、なんとか納得できる「水準」で運んでいれば、そうした疵は比較的目立たずやり過ごせる。
 自作を厳しく見るための物差しとなるその「水準」を、いかに高く見積もることができるか。『ハルメリ』は、言語劇場のレベルでは、それをクリアしているといえるが、これが実際に上演されたときにどうかというとそれはまた別問題だ。けちをつけているのではない。自作上演の機会を重ね、「舞台化されたらどうなるか」という視点を磨いた作者がこの後どのような変貌を遂げるかが、楽しみなのである。


佃典彦

 初体験の審査会

 名古屋のミラーマン、佃です。
 今回、新人戯曲賞の審査員を初めて務めました。僕はこの賞を二回も逃しているので審査員の資格があるのか甚だ疑問でありました。審査員というのは自分の演劇観を試されているのだと改めて感じました。さて『ハルメリ』ですが非常に読み応えがあり楽しく最後まで読みました。劇中の若者達による〈ハルメリ信仰〉にイライラしながら読み進めている自分に気付いた時、僕はもう作者の術中に嵌っているのでした。その時の〈ヤラレタ感〉はなかなか味わえるモノではありません。ただ、この読後感は戯曲というより小説に近く、ハナシが面白いのにも関わらず魅力的な登場人物が見当たらなかったのも事実です。その点、『犬目線~』は登場人物の魅力で〈世界〉を引っ張り切っている感があり、僕はこちらを最後まで押しました。


土田英生

 黒川さんの『ハルメリ』は一読して突き抜けたものを感じられる作品だった。力のある作品は選考委員の好みなどは歯牙にもかけず普遍性を持つのだと改めて感じた。スエヒロさんの『犬目線/握り締めて』は細部には面白みを感じて心にひっかかるが、最後まで作品に入り込む糸口を掴めなかった。
 個人的には『春の鯨』の森さん、『おやすみ、枇杷の木』の吉田さんのように丁寧にプロットを立てて組み立てて行く作業をする作家の更なる結実を願う。森さんは想いはあるものの「演劇的である」という雰囲気に流されて書いている部分が見受けられ、吉田さんは論理を突き破るような想いが足りなかったように感じた。『テンマ船の行方』は作者の思いが前面に出てしまい戯曲として独立し切ってないのが残念だった。
 選考をさせてもらうと自分のことも同時に考えされられる。今年もいい機会を与えてくださったことに感謝します。最後に皆さんのこれからの活躍を祈っています。


平田オリザ

 審査会の席上でも述べたが、フリーター、ニートといった若い世代の問題、いや問題ということもなく雰囲気といった方がいいのかもしれないこの感覚を描くすぐれた作家が、また一人現れたという思いが強かった。
 しかも、世代を超えて共有できる要素を、戯曲のそこかしこに散りばめてある力量は賞賛に値する。これは、まぐれ当たりということはまずないだろうと、審査員一同が感じていたのではないだろうか。
 受賞作は、台詞の切れ味、全体の構成など、どれをとっても、他の作家より群を抜いていた。このインターネットの時代に、このような劇作家が、まだ無名のまま残っていたことを見ると、やはり新人戯曲賞の意義もまだまだあるなと感じる。協会にとっても喜ばしい授賞であったと思う。
 

サイト内検索

アピール・決議

  • あらためて「共謀罪」廃案を求める表現者のアピール +

    ⇒ アピールのPDFはこちら あらためて「共謀罪」廃案を求める表現者のアピール 続きを読む...
  • これまでのアピール等 +

    日本劇作家協会発表のアピール 2017年10月30日付 続きを読む...
  • 「新共謀罪」に反対する表現者の緊急アピール +

    ⇒ アピールのPDFはこちら 「新共謀罪」に反対する表現者の緊急アピール 続きを読む...
  • 「“新共謀罪”に反対する表現者の緊急アピール」註とコラム +

    Index 「“新共謀罪”に反対する表現者の緊急アピール」註 続きを読む...
  • TPP と著作権に関する緊急アピール +

    ⇒ アピールのPDFはこちら TPP 続きを読む...
  • 1
  • 2
  • 3

Facebook

会報『ト書き』

 

劇作家大会特設サイト

日本劇作家大会2014豊岡大会の記録写真を特設サイトで公開しています。