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日本劇作家協会プログラム2024年度企画募集!


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 募集案内

日本劇作家協会は杉並区とパートナーシップ協定を結んでいます。

座・高円寺(杉並区芸術会館)では年間のラインアップの中で、劇作家協会が会員提案企画の中から推薦した作品を上演しています。それが「日本劇作家協会プログラム」です。

《2024年度の企画をご提案ください!》
募集対象期間:
・2024年4月ー2025年3月
**来年2023年度分ではなく、再来年2024年度分です。
・下記は劇場の主催公演実施時期のため、対象から除外されます。
**NG期間= ゴールデンウィーク期間/7月中旬ー下旬/8月下旬ー10月中旬/2月中旬ー下旬 

《企画のご提案はフォームから》
あわせて、下記の資料を このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。 までメールでお送りください。
・【企画書】は必須。【戯曲データ】はあることが望ましいが必須ではない。他、参考資料など。
・メール件名は「2024年度 劇作家協会プログラム資料」。
・本文に登録会員名を明記のうえ、添付ファイルとして送信。
**ご提案は劇作家協会会員からのみ

 
案内PDFダウンロード オモテ / ウラ


スペシャル対談!
横内謙介(劇団扉座)×松村 武(劇団カムカムミニキーナ)

 

松村 日本劇作家協会プログラムには会員なら誰でも応募できるんですが、それを知らない人もいて、応募数が伸びない状態が続いてるんです。

横内 へええ、応募が伸びないってどういうことなんだろう。座・高円寺が開館してこのプログラムができたとき、「これはすごい競争になるぞ!」と僕は覚悟したんだけど。

松村 このところはコロナ禍で、企画そのものが減ってることもあります。でもそれ以前に、劇作家協会プログラムにどういう魅力やメリットがあるのか、あんまり周知されていないんですよね。それがこの対談のモチベーションでもあります(笑)。


この劇場でやりたい理由

松村 2022年度の劇作家協会プログラムには、短編をいくつか集めてフェス的にやろうという企画があるんです。8団体かな。劇作家協会に入ってない団体も登場します。

横内 それは面白いですね。

松村 若い人たちにとってキャパ200人で1週間はきついから、集まって数回ずつシェアする発想です。そういう動きも出てきてるんですよ。

横内 座・高円寺は今の時代に比してキャパが大きいっていうのはあるかもしれない。いま劇場のコンパクト化が進んでいて、演劇の考え方自体もどんどん小さくなって、100人以下の客席も当たり前にあるものね。
 座・高円寺の200人で1週間以上続けるのは、確かに簡単ではなくて扉座も大変で、いつも満員なんてことはまずないですね。若いカンパニーや小さいカンパニーにとっては、中劇場以上の位置付けになるのかな。だからハードル高く感じているのかもしれないですね。

松村 小劇場で1000人くらい呼べるようになった集団が、ひとつステップアップするときにいい劇場だと思うんですけどね。

横内 うん。冒険をする方向もいいんじゃないかな。間口いっぱい並べちゃうと客席200だけれど、座・高円寺は舞台と客席を自由にレイアウトできる空間なわけだから。そういうことが可能だと、皆さんあんまり目撃してないんだと思いますね。

松村 僕らは今回の『ときじくー富士山麓鸚鵡鳴(22360679)ー』を三方囲みでやったんです。うちは毎回わりと客席の形を変動させていて、その分 仕込み日が増えたりでお金が余計にかかることはかかるんですね。でもあの規模の空間をフリースペース的に使えるところって、なかなかないから。

横内 高い劇場ならあると思いますけど、でもあの200人のキャパで、チケット代5000円以下でも、興行として成立できるようにしてもらっている、っていうのはないよね。

松村 劇作家協会プログラムだと、劇場費など費用面の援助がありますよね。僕はかなり大きなメリットだと思っているんです。

横内 他の同規模の劇場より、すごく良心的な料金。満席にならなくてもやれます。これは制作的にも素晴らしいです。

松村 スケジュールや利用の仕方によって料金はだいぶ変わるんですが、相当にお得ですよね。

横内 そう。だからこそ公演期間を長めにして、評判を取りましょうよ。今いるお客さんの数で最初から考えるんじゃなくて、100%にならず何十%かの客入りで回収できるように予算組みして、長く借りる。
 あれだけの豊かな設備と空間がありながら、そういうことができる劇場だと制作は言っています。だから僕たちも座・高円寺を使いたいと感じるわけです。

松村 地下3階の稽古場が借りられることもメリットですよね。

横内 扉座は自前の稽古場があるんだけど、公演の直近には劇場の稽古場を借りますね。あの稽古場はとてもいい。上に劇場があって演劇的な雰囲気に満ち満ちている場所だし、集中できる稽古場。

松村 なんかいいですよね。演劇人がいっぱいいて、すれ違って。

横内 劇場の中に稽古場も作業場もあって、2階にはカフェがある。座・高円寺のために尽力した斎藤憐さんが開館前に、劇場には飲食スペースやくつろげる場所が必要であるっておっしゃってね。いまとてもいい場所になっている。

松村 打ち合わせは必ずカフェ アンリ・ファーブルです。


まだ開拓されきっていない豊かな空間
 ── 客席は200。けれど100でも成立させられる


松村 横内さんには劇作家協会プログラムに毎年応募していただいていますよね。横内さんにとっての座・高円寺の魅力とは、どんなところでしょうか。先ほど「豊かな設備と空間」とおっしゃっていましたが。

横内 客席数は200でも、舞台は紀伊國屋ホール広いですからね。舞台袖も含めて本多劇場より広い。規模としては、かなり本格的なことができるスペースです。
バックヤードも広くて、使う人の側に立った豊かさのある劇場だとずっと思ってて。そういう意味でも小劇場とはちょっと違うかもしれないですね。

松村 6月の扉座『神遊(こころがよい) ―馬琴と崋山―』は、明治座の芝居を最前列で観ているみたいな贅沢さでした。

横内 江戸時代が舞台だから、本格的なかつらや衣裳も揃えたのね。大抵の小劇場だと、かつらの置き場もないし、衣装の汚れも気にしなきゃいけないし、大きな帯の着付けも難しい。けれど座・高円寺なら対応ができる。この空間じゃなかったらああはしていなかったな。

松村 確かにそうですよね。カムカムミニキーナも大量に小道具があって、「座・高円寺でしかできない」っていつも思います。舞台の1階下が楽屋になっているので、けっこうなスペースがありますからね。
 ただ逆に、最近はワンシチュエーション的な芝居も多いから、演出的にちょっと大きすぎると思う人もいるかしれないですね。若い人だと特に、大きさを持て余すというか。でも立体的な演出というか、奥行きもタッパもあって、演出をかなり楽しめると僕はすごく思うんです。空間をいろいろ面白く使えるのが魅力ですね。

横内 もともとの空間自体は真四角で、これはもっと気の利いた使い方ができる劇場だなと、常々思ってる。パワーがある人たちにとっては、座・高円寺でしかできない演目も可能だと、ぜひ知ってほしいよね。

松村 まだ開拓されていない感じですよね。まだまだ可能性はある。それに、満席じゃなくてもある程度できる予算も組めますしね。そこを皆さんにわかっていただければ。

横内 そう、100でも成立する、100でも空間として使えるんだと、ちゃんとお知らせしたいなと思います。


新しい才能の登竜門に
  ──  座・高円寺は強力なプロモーションの場所


松村 いまはSNSがあるから、お客さんもすぐに予約しないで、まずは様子を見る人が増えているじゃないですか。評判を聞いてから観に行くかどうか決めている。

横内 うん、だからお客さんを毎日いっぱい入れることを前提に、予定調和な日数をやるのではなくてね、慌てずに本当に観たい人だけを相手に初日を開ける。来てくれた人が評判を広めてくれで、それを聞いてお客さんが来る。そのスパンはやっぱり金土日だけじゃ生まれないからね。もう翌週ぐらいまで頑張らないと。

松村 やっぱり長くやりたいんですよね。評判がどんどん伝わっていく期間はやっていたい。

横内 制作的なことをもうひとつ言うと、今扉座が普通に上演しても、新聞記者も評論家もそんなに観に来ない。扉座があることは当たり前だし、特に目新しいこともしてないし。

松村 うちにも全然来ないです。老舗ってそういうところがありますよね。

横内 そう。でも劇作家協会プログラムと座・高円寺っていうのは、ものすごく演劇人の繋がりが強い。プログラム選定委員も観に行くわけだし、プログラムに載っている限りは、僕らにも必ず、こんな劇団が出てきたよっていう情報も回るし。
 劇場がすごくありがたくてね、公演をバックアップし、プロモーションしてくれます。観に来てくださいとか盛り上がってますよとか、そういう情報をかなり細かく出してくれる。これから名前を売りたい人にとって大事なつながりになる、演劇評論家や新聞記者のような人にも出してくれるんです。
 だから、その情報を受けた人たちが見に来られるような公演期間も必要になってくる。今日言われて明日観に行くことはできないから、何日か余裕があったほうがいい。そろそろ勝負だと思う作家や集団は、座・高円寺を考えるといい。そういう意味でのアドバンテージをここは持っている。

松村 演劇のネットワークを備えた場所としても、もう一段階盛り上げていきたいですね。いまちょっと、一部の人たちだけが使っているように見えてしまうところがあるので、そこを打破していきたい。特に若い人も交えてやっていきたくて、仕掛けを考えたりしてるんだけど。

横内 僕らにとっては紀伊國屋ホールが登竜門だった。紀伊國屋ホールのお客さんたちは、古くから芝居を見ている人とか出版社の人とか、演劇に興味を持ち、なおかつ発信力を持ってる人が多かったんだと思うんです。そういう方々が文化の拠点であるっていう誇りとともに、こういう劇団が出てきましたよとお客さんに紹介していく。そのつながりで評論家が来たり、普段は会えないような演劇人が観てくれたり。
 座・高円寺は古い劇場ではないけれども、設立前から演劇人が関わってきた劇場だから、そういうパワーがすごくある。ある意味で強力なプロモーションの場所。本来、この劇場はもっと登竜門的になるべきで、新しい才能がここから出ていくような場所になるべきだと思っています。
《了》

補足:劇場関連費用の例
 劇作家協会プログラムは座・高円寺の提携公演になります


*チケット収入はすべてカンパニーに入ります
*提携公演費は公演終了後の支払いでOKです

◯ けいこ場1週間、劇場1週間/7ステージ
提携公演費 約45~50万円 (劇場・稽古場使用料、付帯設備使用料、フロントスタッフ人件費、技術スタッフ立ち合い人件費込み)
◯ けいこ場1週間、劇場10日/9ステージ
提携公演費 約60万円(同)
けいこ場1週間、劇場13日/12ステージ
提携公演費 約85万〜90万(同)

参考:座・高円寺 施設案内 (劇場サイト)


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